青春の清々しい一句 - 白鳥は


白鳥は かなしからずや 空の青 
うみの青にも 染まずただよう

(若山牧水)

通釈:あの真っ白なかもめは悲しくないのだろうか。空の青にも海の青にも染まらないでただよっている自分がー。周囲と溶けあってはならない自分がー。

一人旅をしながら詩を書き続けた牧水の一句です。その背景だけを知るといかにも異端の道を貫いた孤独な青年を思い描いてしまいます。真っ青に晴れた青空と海と一羽のかもめ。なんと清らかな情景でしょう。詩の通釈からは悩ましくも感じますが清々しさは拭い取れません。