「ナチュラル詩吟道場」開催の理由


 2015年1月より「ナチュラル詩吟道場」なるスタジオレッスンを開催することとなりました。道場開催のきっかけは、大きく3つあります。

気軽に詩吟が体験できるサロン作り

年2回の発表会。みんなで吟じようのコーナー。

「詩吟?よくわからないけど、ちょっとだけやってみたい」という声を耳にするようになりました。しかし、1回だけとか、行けるときに行けるといったものがありませんでした。また、マンツーマンや少人数より、たくさん人がいる中でこっそり参加する方が良い。


 年2回の発表会では、初めての人も参加できる「みんなで吟じようのコーナー」を設けていますが、まだまだ敷居が高いようです。というわけで、気軽に参加できる詩吟サロンならぬ、詩吟道場があったらいいなあ、と思い立ったのが、この詩吟道場を開催する大きなきっかけの一つです。


 詩吟に対するこれまでのイメージであるところの ”敷居の高い伝統芸能” としてではなく、現代、若い女性の間でも流行っているヨガやワークショップのように、習い事や新たな体験ができるサロンとして、毎日忙しい皆様が少しでも参加できればいいなあ、という思いで、平日夜、都内駅近くでの開催となりました。


大きな声を出せるようになりたい、という方が多いということ

大きな声が出せるよう奮闘中の詩吟男子と詩吟女子

 マンツーマンの体験レッスンに来てくださる方の中で、小さな声で悩み、大きな声を出せるようになりたいという方が特に若い世代に多く見受けられます。詩吟では地声を使いますので、本来の持てる力をいかに使うかがキーポイントとなります。


 そういった方をみていると、本来は地声という大きな声を持てる力を備えているのに、大きな声を出さざるを得ない現場を持てる数が少なかったり、すぐ緊張してしまったり、というのが小さな声で悩む要因の一つのように感じられます。


 個人レッスンで発声法を学ぶのも良いですが、道場というスタイルの中で、日頃から人前で大きな声を出す経験をすることができ、緊張にも慣れてくる。そして、自ずと普段から大きな声を出すことに慣れることができるかもしれません。


 なお、複数人で同時に声を出すと、自分の声がほとんど聞こえませんので、思いっきり声を出すことができます。また、多少間違えても目立ちませんので、気が楽です。何より、周囲のエネルギーによって、自分でも思ってもみなかった声が出てしまっている、という状態になり得ります。


③合吟クラスがあまりにも楽しかった、ということ

合吟クラスのメンバー。男女年齢ごちゃまぜで発表。

 2014年1月から毎月最終日曜に「合吟クラス」なるものを開催しております。合吟とは、この度の道場でも行います、1つの詩を複数人で同時に吟ずるというものです。詩吟は、基本的に一人で吟ずる(歌う)ものではありますが、この「合吟クラス」では、約半年にいっぺんに行われる発表会に向けて、一つの詩をひたすら吟じるという稽古を行なっております。


 このクラスを開催して、私は、自分で「今までどうして合吟の楽しさに気付かなかったんだろう?」と思ってしまう程になりました。


 その大きな理由の一つに、先の合吟クラスのメンバーの中で男女5名(下記写真)が、今年10月に国分寺市民文化祭というイベントに参加し、大きな市民ホールの舞台で、「国破れて山河あり」で始まる杜甫の有名な漢詩「春望」の合吟を披露しました。


 出だしは少しずれてしまったものの、最後まで間違いなく吟じきりました。詩吟に指揮者はいません。各々が真っ直ぐ前を見つめ、ただ声を揃えるのです。まさに 力を合わせる、気を合わせる作業。男女の違いや年齢の違いや吟歴の違いを超えて、それぞれの強く個性のある声と集中力が束になっていました。


 これが私自身、客席で聞いていて言葉にならないほど感動的だったのです。 方々でも評判が良かったそうで、吟じたご本人たちもこれまでの稽古も含め、楽しんでいただけたようでした。また、「春望」という歴史的名作を吟じたのも良かったと思います。


 現在、この毎月最終日曜「合吟クラス」は定員オーバーなのですが、合吟の感動を多くの人に伝えたいという気持ちで、「春望」のように吟じる詩にも的を絞った、つまり、面白い名作を参加者みんなで味わえるような、そんな現場を作りたいというのが、この「ナチュラル詩吟道場」開催の最後のきっかけです。


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