[9月]お月見で吟じたい詩吟「中秋の月」


満月の綺麗な9月のお月見で吟じたい詩吟、蘇軾の漢詩「中秋の月」をご紹介します。




暮雲收まり尽くして 清寒溢る
銀漢声無く 玉盤を転ず
此の生此の夜 長しえに好からず
明月明年 何れの処にか看ん

(「中秋の月」蘇軾)

▼通釈
夕暮れには、雲はすっかりきえてしまって、すがすがしい冷気があふれるばかりである。天の川が音もなく静かに流れる中を、明月が移って夜も更けて行く。わが生涯、そうそうこのすばらしい中秋の夜にあえるものではない。この明月を明年はどこで見ることであろうか。(「普及版 吟詠教本 漢詩三」日本詩吟学院)

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