『詩吟かるた』で遊んでみました
名古屋の瀧本岳為先生が制作された『詩吟かるた』なるものが発売されました。
百人一首かるたのようなものなのですが、取り札が百人一首のように下の句分の一枚ではなく、七言絶句の四句からなる漢詩の二句、三句、四句(内容的には承句、転句、結句)の三枚になっております。
読み札には、七言絶句の漢詩全文が書かれており、その一詩に対して取り札は三枚、全二十五詩(札百枚)の詩吟で吟じられる有名な漢詩が収められています。
いろいろな遊び方ができるようなのですが、まずは札をバラバラにしてきれいに並べてみました。
詩文の内容に合わせた色彩豊かな水彩画も添えられております。
早速、母の詩吟教室に通う小学生のつよしくんと一緒に遊んでみました。
母(読み手)「去年の〜〜今夜〜〜」
お!これは菅原道真の『九月十日』ですね!つよしくんもよくお稽古している詩吟です。
えっとえっと続きはなんだっけ?
読み手が詩吟で吟じていると、詩を詠んでいる時間が長いので、次の句を思い出す時間が稼げます。
「一人断腸だ!」この間ずっと読み手は詩吟を最後まで吟じてることになります。
えっと転句は、「恩賜の御衣…恩賜の御衣…」「あった!」
というわけで、なかなか楽しい一時を過ごせました。
ゲームなので、つよしくんも勝ちたい欲がメラメラ!必死で覚えること必須!百人一首と違って二十五詩なので、お子さんでしたらすぐ覚えられるでしょう。漢詩の教養が楽しみながら身につくので大変おすすめです。
詩吟愛好家たちにはお馴染みの詩ばかり。お正月の初吟会や懇親会などで皆さんで楽しんでみてはいかがでしょうか。
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▶Amazon:詩吟かるた